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歯医者の歴史

こんにちは☀︎

一宮市にある長坂歯科・矯正歯科の歯科助手の田中です。

朝晩冷え込むようになってきましたね☃  

毛布にストーブにヒートテック…すでにフル装備の私です。

無事冬を越せるのか心配です。

先日、虫歯を見つけてしまい、麻酔をして、歯を削り

白い詰め物を詰める、という治療してもらいましたが、

現在のような知識や設備がない時代はどのような治療してきたのでしょうか?

日本の歯医者の歴史について気になったので調べてみました。

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大昔、旧石器時代から歯を削ったり、抜いたりする習慣はありましたが、

治療目的ではなく、宗教的、装飾的、

他の部族への威嚇理由のためだったそうです。

弥生時代になると虫歯に悩む人が増え、お歯黒の習慣が始まりました。

お歯黒をした埴輪も発掘されているそうです。

埴輪って…歯あるんですね

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平安時代になると朝廷においてのみ歯科治療が行われるようになりました。

ただ当時の治療は、歯痛を抑えるために穿刺を繰り返したり、

お灸をすえたり、抜歯を行ったりするものでした。

982年、朝廷医の丹波康頼が日本最古の医書とされる「医心方」を編集し、

そこには虫歯や歯槽膿漏の治療についての記載があります。

その後丹波家は口中専門医家として「口中科」を受け継いでいきますが、

治療法は自家秘伝で、虫歯の治療がどのように行われていたのかは

わかっていません。そのため一般庶民に広まることはなかったそうです。

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江戸時代になると本道医(内科医)や金創医(外科医)の他に

歯医、歯医者、牙医、口中医師、歯薬師と呼ばれる医師たちが

一般庶民の治療を行なっていました。

江戸時代前半までの治療は現在の治療と違い、

薬物の内服や塗布、焼灼法だったため

虫歯に対して積極的に治療を試みることはありませんでした。

そのため当時の人たちが頼ったのは抜歯師や入歯師でした。

街頭の見世物などで曲独楽や居合い抜きなどの芸をしながら

熟練の早業で歯を抜いていたそうです。

どんな状況!?!?と思いますが、

当時の治療法を考えると抜いてしまいたい気持ちはわからなくもないですね…

麻酔のない抜歯の痛みをも相当だったと思いますが

入れ歯は木でひとりひとりに合わせてオーダーメイドで作っていたそうです。

もともとは仏像を作る仏師が作っていたそうですが、

江戸時代に入歯師という職業が確立されました。

西洋の歯科技術に比べて劣っていましたが、

抜歯と義歯の技術に関しては優れていました。

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明治になると、海外より外国人歯科医師が渡来し、現代歯科医療が伝わりました。

治療方法は現在とほぼ同じで、外国人歯科医師の中には日本で開業したり、

日本で弟子を取ったりする者もいました。日本から海外に留学する者もいました。

しかし国は歯科医療の重要視しておらず、医療・教育は民間で行われていました。

また、江戸時代から続く入歯師や抜歯師などが

正式な医師免許を持たずに診療していました。

そのため歯科医師の身分が確立したのは明治の後半になってからでした。


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大正になると歯科医療の重要性が認識され、医師による歯科治療が禁止され、

歯科医療が医科から独立しました。

(それでも非医師による歯科医療も続いていたそうです)

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調べてみると歯医者さんの歴史は意外と新しいことがわかりました。

当院では、今ある歯を残すことを考えた治療を行なっております。

カウンセリングの時間も設けておりますので

お悩み事や分からないことがあればいつでも相談してくださいね✧

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