長坂歯科・矯正歯科の長坂です。
さて、当院インビザラインのダイヤモンドプロバイダー認定をいただきました。
インビザラインの年間症例数が150を超えると頂けるものです。一つの目標でしたので嬉しいです。
マウスピース矯正も経験が増え今ほとんどの症例に対応可能です。
元々私はマウスピース矯正否定派でした。
というのもマウスピース矯正自体は結構昔からあるものの、やってみたけど不十分とかやっぱりワイヤーでやり直したいと言って当院に相談される患者さんが多かったためです。
矯正治療というのは素晴らしいもので今の現状が良くなるという歯科のクオリティを求める治療においてはなくてはない手段かと考えています。
最近ではお子様の歯並び以外にもインプラントや補綴治療をしっかり行うために先に環境を整えるため(同じ環境ではすでに歯を失う原因となっている口腔内環境と同じところにインプラントを入れても結局自身の歯と同じようにダメになりやすい)の矯正治療を求められることも多くなっておりありがたいです。
矯正治療というとやっぱり前歯の並び!!と思うのかもしれませんが矯正治療というのは噛み合わせの治療です。
正しい歯並びというのは
左右対称のU字型に凸凹なく歯が並んでいる
前歯も奥歯もバランス良く噛み合っている
奥歯は歯車が噛み合うように並んでいる
前歯は少し被さっている上の前歯が下の前歯よりも少し前にある
上下の歯や顎の中心の一致
唇を自然に閉じることができる
横顔で鼻と顎を結んだE-LINE上に唇がある
などの項目がたくさんあります。
しかも矯正治療というのは期間がかかるものです。
通常1−2年
抜歯症例なら2年半と言いますがもちろん個人差もあり、僕らがしっかり診断していてもそこへさらに患者さんの協力も必要というハードルの高いものだと思っています。
それなのにあんまり治らないんじゃあ意味がない。
なので免許取得後ずっと矯正治療を学んできた自分にとっては
せっかく高い費用、長い期間をかけて治すのであれば確実性の高いものを選択するのが当たり前だと思いワイヤー矯正を主に行ってきました。
もちろん時代の変化とともに審美的な問題が出てきましたので、舌側矯正、リンガル矯正といった見た目に配慮しつつしっかり治せるという技術がこれから求められる!と思ったので舌側矯正に知識の深い師匠のところで学んだのもあります。
という理由で目立たない矯正治療がしたいならリンガルでしっかり治しましょう。という姿勢でありました。
がある時一人の患者さんがインビザラインでの治療を希望されました。
そのかたは当時マウスピース矯正では難しい。やめた方がいいと言われていた抜歯症例であり私自身も患者さんにあんまり上手くいかないからワイヤーのがいいと説明しましたが、都合上難しいとのことで患者さんに無理でもやりたいと言われて始めたのが最初です。
当院矯正精密検査というものを必ず行います。
そしてその患者さんの現状の問題点から理想的な位置にするための治療計画を立てます。
そしてどの装置が必要か、固定装置は必要なのか、抜歯が必要なのかを判断するのですが
マウスピース矯正というのはインビザラインの場合アメリカカスタムメイドされて作られる商品です。3Dで治療計画が見えるのはとても良いですが向こう主体でまず計画が作られます。
そりゃ治らんわ。
ということで自分どもでたてた診断、治療のゴールにしっかりと重なるようにゴールを設定。何度もクリンチェックを作り替えることで望んでいます。
マウスピース矯正にはマウスピース矯正の注意点がありそれをスパイスとして計画を立てています。インスタなどで公開していますが抜歯ケース、開咬、受け口なんかの難易度が高いものも綺麗に治っていってくださりとても嬉しいです。
加えて患者さんに行う行為はできれば自分で経験すべき。と思っていますので自分でもインビザライン矯正をセルフで行いました。
実際自分自身ワイヤー矯正も経験済みです。
経験した感想はとてもポジティブなもので外したり付けたりするのは確かに面倒ですが外せばなんでも気にせずご飯が食べれること、歯が磨けること、痛みも少ないこと、目立たないといいことは多いです。おすすめです。
が、しっかり使用していただかないと治りませんのでご注意ください笑
詰め物もセラミック、ジルコニア、ゴールドと種類を変えて入っています。
今の所私のおすすめはセラミックです笑
そうしていたら勤務してくれているドクター、衛生士、歯科助手もやりたい(費用はかかりますよ笑)と言ってくれて今では当法人でもかなりの割合が矯正治療経験者・現在進行中です。
今では多くの患者さんにインビザラインでご満足いただけていますので、マウスピース矯正を始めるきっかけをくれた患者さんに感謝の気持ちでこの文章を書いてみました。
今年もよろしくお願いします。精進します!